スポーツ整形外科とは
スポーツにおける痛みは外傷でない限り、何かしらの原因(関節可動域の制限、筋力低下、フォームの問題、バランス能力低下など)があります。また、これらの問題は個々で生じていることもあれば、互いに関連し合って生じていることもあります。
当院のスポーツ整形ではこの様な個々の問題から全身の問題に対して、理学療法士とアスレティックトレーナーにより、一人一人に合わせたプログラムを組んでいけるように心がけております。また、捻挫や肉離れなどの外傷後も急性期の対応(アイシング方法やテーピングなど)からスポーツへの復帰までサポートいたします。
スポーツ整形外科の症例
ジョギング:43歳(会社員) 男性 腸脛靭帯炎
3か月前から、走っている最中に右膝の外側に痛みを感じるようになった。歩くのには問題ないが、走っている時の痛みが強くなったため当院受診。腸脛靭帯炎(膝外側にある腸脛靭帯に走行フォームの問題などで繰り返しのストレスが加わり痛みが生じる)と診断され、リハビリ開始となった。
評価より股関節の柔軟性低下と臀部の筋肉が上手く使えず走行時に膝が内側に入りすぎてしまい腸脛靭帯に負担がかかっていた。
電気治療により大腿外側の張りを改善。
股関節の可動域向上のためのストレッチ、殿群のエクササイズを行い股関節の機能を向上させた。
走行時膝が内に入り過ぎないように身体の使い方を整えた
ゆっくりとしたジョギングから再開し、今は以前のようにジョギングを行っている。
陸上:17歳(高校2年生) 女性 シンスプリント
3週間前より練習中に走るとスネの内側に痛みを感じていたが、日前より痛みが強くなったため当院受診。シンスプリント(不良なフォーム・オーバーユースによりスネ内側の筋肉に負担がかかる事で痛みが生じる)と診断されリハビリを開始した。
足部を安定させる筋力が低下し、アーチが下がっていたことやアキレス腱が硬くなってしまっていたため足部の機能が低下し、スネの内側に負担がかかりやすくなっていた。
電気治療、下腿三頭筋のストレッチにより下腿の張りを改善させ足首の可動域を向上させた。
足趾の運動・足関節のエクササイズにより足部を安定させた。
バランスのエクササイズや足部を安定させた状態を意識した運動を行い、動作時の安定性を向上させた。
現在は痛みが改善し、以前と同じように競技を行えている。
野球:11歳(小学5年生) 男性 野球肘(内側型)
1ヶ月前、野球の試合後に右肘の痛みを感じた。その後、日常生活は問題ないが、投球時や練習後に毎回痛みを感じるようになったため、当院を受診した。内側型野球肘(肘の内側の筋肉や靭帯が不良投球フォームによって繰り返し負担がかかり痛みが生じる)と診断され、リハビリを開始した。
股関節、脊椎の柔軟性が低下し、投球時の身体の捻れが少なくなっていた。いわゆる手投げの状態になっているため、投球時に肘関節の内側の筋肉に負担がかかっていた。
マッサージ、電気治療により肘関節内側の円回内筋の張りを改善した。
関節のアプローチとストレッチにより股関節内旋可動域、脊椎の柔軟性を向上した。
投球時の体幹の回旋が向上するように下半身のバランスを意識した投球フォームを指導した。
現在、投球時や練習後の肘の痛みはなくなり、野球の練習に励んでいる。
スポーツ整形外科 診療からリハビリまでの流れ
代表的な疾患:野球肩・野球肘・テニス肘・腸脛靭帯炎・シンスプリントなど
- 医師の診察を受けて頂いた後、リハビリへのオーダーが来ます。
- そこから理学療法士またはアスレティックトレーナーが身体の状態を評価します。
- ①
- まずは問診を行います(いつから痛いのか?きっかけはあるのか?など)
- ②
- 痛みの部位を限定していきます(何が傷んでいるのか?)
- ③
- 何故痛みが出てしまうかを探っていきます
柔軟性や筋力の評価、バランス能力や体の使い方などをチェックしていきます。
例:投球フォームのチェックや片脚バランスの確認など - ④
- 評価の結果に基づいて必要な治療を行っていきます。
理学療法士による徒手的な対応、筋力の強化やアスレティックトレーナーによる全身のトレーニング、体の使い方の指導を行っていきます。 - ⑤
- 再び痛みの出る動作を行って頂き、再評価をいたします。
以上の様な流れでリハビリを行っております。
- 診療科目
- 整形外科、スポーツ整形外科、リハビリテーション科、リウマチ科
- 住所
- 東京都板橋区四葉2-1-10
四葉メディカルモール2F - アクセス
-
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