あまくみちゃいけない突き指!
2018年02月26日
こんにちは。
板橋区 第二わしざわ整形外科 柔道整復師の関です。
ここ2回のテーピングは筋肉についてのものでした。
今回はスポーツや日常生活で多い突き指(手の指)、
特に第二関節の手のひら側のものに対してのテーピングについてお話します。
まずは突き指が起きるメカニズムなどをご紹介していきましょう。
突き指は壁などに指をぶつけたり、
ボールを取り損ねたりしたときに発生しますが、
このとき、指には反らせる方向に対して力が働き、
関節の手のひら側にある組織(掌側板)が伸ばされることで損傷します。
(手書きで申し訳ないのですが・・・)
その結果内出血や腫れ、曲げ伸ばしがしづらくなります。
そしてケガをしたらまず固定すると思うのですが、
このとき重要なのは固定する指の肢位、角度です。
伸ばす方は割と痛みが少ないことが多いので、
現場では伸ばしたまま固定してしまうことがあるかと思います。
実際、私たちの整形外科で固定する際に患者さんから“なぜ曲げると痛いのに曲げて固定するんですか?”
と、よく聞かれます。
理由としては伸びてしまったり、
切れてしまった組織を伸ばしたまま固定するとゆるんだまま治ってしまうので、
弱い組織になってしまうのです。
なので損傷した組織をなるべく近づけて固定することが重要になってくるのです。
この点を覚えておくだけで色々なケガに応用できるので覚えておくと便利です。
次回はこの点を踏まえてのテーピングについてお話ししたいと思います。