こむら返りについて② – ブログ|板橋区の整形外科 第二わしざわ整形外科|成増 下赤塚 高島平

クリニックブログ

こむら返りについて②

2017年11月06日

こんにちは。

板橋区 第二わしざわ整形外科 理学療法士の山中です。

 

前回に引き続きこむら返りについてです。前回はミネラルについてお話しました。

今回はこむら返りのメカニズムとミネラルの関係についてです。

 

ナトリウムとカリウムの役割

ナトリウムとカリウムは体内の細胞の中と外で一定の割合の濃度で存在しています。

筋肉の伸び縮みは細胞の表面の膜にある、

イオンポンプという通路を通って細胞内外でその濃度が変化することによって、

電気信号が発生し、筋肉に力が入るというメカニズムです。

 

マグネシウムの役割

筋肉の細胞の中にはカルシウムを蓄える器官があります。

そこからカルシウムが放出され筋肉のたんぱく質にくっつくと筋肉が縮み、

離れると筋肉が緩みます。

筋肉が縮む(カルシウムを放出する)ために必要なエネルギーの源は

細胞の中のミトコンドリアという場所で作られるアデノシン三リン酸(ATP)です。

そして、ATPが作られる際に必要なのがマグネシウムなのです。

 

 

①と②が崩れると、以下のような順序でこむら返りが起こります。

図1

図2

 

これらのことから運動を長時間続けていると、汗とともにミネラルが体外へ出ていき不足し、

こむら返りが起きやすくなるといわれています。

実はこむら返りはテーピングで軽減・予防することが可能です。

次回はそのテーピングの方法を紹介していきます。

 

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