プロが教えるテーピング 足首の捻挫編
2017年01月05日
こんにちは。今回は「プロが教えるテーピング」シリーズということで、スポーツの現場などで覚えておくと役に立つテーピング技術をご紹介したいと思います。
第1回目は、ケガの中で最も多いといっても過言ではない「足首の捻挫」のテーピングについて取り上げたいと思います。
足首の構造上、つま先が下がって内側に捻ることが多く、その際には外くるぶしと足首の骨をつなぐ前距腓靭帯(ぜんきょひじんたい)という靭帯を傷めてしまいます。
テーピングではその靭帯の保護、つまり足首を内側に捻らないように巻いていきます。
①スターアップ
内くるぶしぐらいから踵を通って外くるぶしに向かって引っ張り上げていきます。
強く固定したい場合には少しずらして何枚か貼るといいでしょう。
②ヒールロック
内(外)くるぶしぐらいから踵の外(内)側を斜めに通るようにし、そこからテーピングの進む方向に逆らわずに貼っていき、足の甲の上ぐらいで切ります。
これを逆側も同じように貼ってください。
③フィギュアエイト
外くるぶしの少し上ぐらいから足首の前を通り、土踏まずをめがけて貼っていきます。
その後、足裏を横断し、小指側から内くるぶしに向かって引っ張り上げていきます。
フィギュアエイトは包帯(バンテージ)でも巻くことが出来るため、非常に便利です。応急処置として覚えておいても良いでしょう。
他にもテープの始めと終わりを示すアンカーや、よりテープを密着させるためのホースシューなどの方法がありますが、大体は上にあげた3つで固定されます。
ケガは最初の対応が一番大切です。
しっかり覚えて悪化しないようにしていきましょう。